押しピン

どうでも良い話なんだけど、なぜか今…すごくこの話をしておきたい。

桜の咲く島から始まったかに思える僕の人生は、実は月の国から始まっていたりする。

むろん多角的視点で物事を語るのならば、始まりは伝説の樹の下であり、やっぱり桜の咲く島なんだけど、ある一点においては月の国である。

誰も知らない誰も興味のない。そもそもわかる人間が私しかいない、オレによる僕だけの年表。意外とこれが大事だったりするので書いておく。

そんなわけで、『天気の子』の感想文である。

………この作品を語る上で、大切な事。それはエロゲについてのマインドリセットだ。

さてはて…そこのアナタ?「エロゲにエロがいらない。」その一言の意味が理解できるだろうか?理解できる人には何も言うことはありません。だけど、エロゲにエロが必要。そもそもエロゲなんだからエロがなければいけないって人はエロゲに分類がある事を知らなければいけない。

そもそもエロゲには大きく二つある。いや…エロゲと言うより下文化は全て二面性がある。光と闇である。光はオナニーができる作品。闇は手首を切りたくなる作品。

わかりやすく言うと、風俗店に客として訪れる光と、風俗店で勤務する闇である。

しかしどんな闇にも、光は指す。等しくどんな光にも影が生まれる。当たり前の世界の理がエロゲ界にある事を念頭に置いて天気の子を見てほしい。多分それができないと天気の子は刺さらない。

そしてその意味不明な価値観は、おそらく多感な時期にその世界に触れていなければ絶対に目覚めない。

つまりあの時代にそう言った世界に身を置いたものだけが、天気の子を見る資格がある。言い換えればあの時代を過ごした人たちへの新海先生からのアンサーが天気の子なんだ。

ちなみに『君の名は…』は、光の作品。

 

はてさて

僕がエロゲを辞めた理由は『俺たちに翼はない』をプレイしたからだ。僕は『ef』をプレイしてそのエロゲ人生に一度幕を引いた。efにおいて見せられた表現、演出が僕がエロゲに求めた全てだったからだ。

こう言ったキャラが、こう言ったストーリーで、こう言った展開を見せる。

宮村みやこが、新藤景が、新藤千尋が、羽山ミズキが…全てのヒロインが超大作のメインヒロイン。であるのに、それらの元になった一つの物語がメインって展開が激熱すぎる。『LIVE A LIVE』だ!!!。コレがやりたかった!!!!!!!!!!!!!

ってなわけで、第一部が完になり、足を洗った。

復活は2年後。『天使の日曜日』が発売されることを知り、僕はまたエロゲ界に帰還する。その時にエロゲ界の技術革新に驚きを覚えた事を忘れない。だって主人公しゃべるし…、画面が4:3から16:9になっているし…。こんなもん僕の生きた世界じゃないと強い拒絶感を覚えた。

ただ…それでも『俺たちに翼はない』が本当に発売されたのだと知ると、この作品だけはプレイしないといけないな…。と思った。

『それは舞い散る桜のように』を知り、あの時代を過ごした人間で、良くも悪くも『俺たちに翼がない』を知らない人間はいないだろう…。もし…オレがもう一度エロゲをする機会があるとするのならそれは『太陽の子』が発売されたときだろうって話だ。

そんなわけでプレイを始めた『俺たちに翼はない』だが、最初は正直ゴミくずの作品だと思っていた。事実…僕は途中で一度この作品のプレイを投げている。だけど、ある一点を超えた後のこの作品の評価はもう神様の領域だと思っている。

efが「僕が考えた最高のエロゲ」なら、俺たちに翼はないは「僕には思いつくことすら出来ない最高のエロゲ」だった。

いやいや…そんなわけないだろ…といまだに思いつつ、エロゲを知り尽くした人間だから作れる、エロゲを知り尽くした人間だけが楽しめる究極のエロゲ。もちろん今…これを超える作品が作られているかもしれないし、これから先作られるかもしれない。だけど、もう僕にとってはコレが到達点。これ以上は必要ない。

そう思ったのが、2011年の冬だった。

前置きが恐ろしく長くなったが、それから8年後の2019年。『天気の子』が公開された。

僕は今…人生の面白さに泣きながら打ち震えている。

ははは……そんな伏線の張り方有りかよ。裏技すぎるだろう。

たまに映画のキャッチコピーとかで「あの時代を思い出す」とか「懐かしき青春」とかそんな文面を見る。僕はそんな作品を見ても異国の物語でなんの意味もわからない。『秒速5センチメートル』とか気違いの戯言だと思っている。

そんな僕が天気の子にキャッチコピーをつけるならば、「同窓会」とする。

意味がわからないと思う。

そもそもアニメ映画の感想なのに、ここまでエロゲの話しかしていない。

だけどコレが僕がこの作品から受けた全てである。

正直な話、【思いで補正】という魔法がなければこの作品の面白さなんて、宮崎駿の足元に及ぶはずもないし、『君の名は…』よりもずっとずっとずっとつまらない。でも、たった一つの魔法を使う事でこの作品は人生になる。

雨はさ…止まないのよ。

ずっと…ずっと…。

それでいいわけがない。だけど…それでいいんだよな。

泣けてきた。

今日…もう一回観に行こうかな。

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