押しピン

「お客様は神様です」

かつて三波春夫が語り、色々あって現在でもクレーマー様御用達の常套句である。

その真意については公式サイトで語られているので、此処では割愛するが、いやはや本当にびっくりする人達がいる。

中でも一番衝撃的なのが、同業者からのクレームである。

オレさ…同じように痛みを抱え、同じような苦悩をした物ならばわかり合えると思っていた。

ところがどっこい…「やられたらやり返す。倍返しだ。」がわりとある。

なんだかさ寂しいよ。

馴れ合いをする必要はない。だけどもさ、少しだけ…少しだけ…許してほしい。痛みを。

張りつめた世界ははじける。はじけた世界はもう戻らない。

クレームを入れる前に一刻呼吸をして欲しい。

その怒りが、怒りを産んでいる事を。

 

はてさて

親父は極度のミステリオタクである。横溝正史の初版本を所有しているような人間である。

そのせいかどうかは定かではないのだが、幼少期からこの家ではバラエティやアニメ、ゲームには規制が入っていたが、人がポンポン死んでいくミステリに対する規制はなかった。

だから自然とオレ自身何の抵抗もなくそんなドラマを見ていた。

中でも漫画の人気もあり格別だったのが『金田一少年の事件簿』だ。

土曜の夜は家族で人殺しをエンターテイメントと楽しむ。今の時代ではサイコパスな家だったが、まぁ…当時はそんな家庭珍しくもなかっただろう。

親父たちは犯人捜しに夢中だったが、僕はそこに興味がなかった。と言うか意味がわからなかった。

それでも『秘宝島』『悲恋湖』『首吊り学園』『蝋人形』の4つは大好きだったのをはっきりと覚えている。恐怖もしくはエロと言った潜在的な部分に訴えかけられたものだったからなのか…原因は今では定かではないが、とにかく幼心に響いたわけだ。

そして最近『スマイリーキクチ中傷被害事件』や『犯人たちの事件簿』を読んでいて、ふと昔好きだったその4つを読み返してみたいなと思ったわけだ。

で、取りあえず秘宝島と悲恋湖を読んだのだが、素直に面白いと思う。

犯人たちの事件簿のせいで、何かもう若干車田的に読んでしまう部分もあるのだが、それも含めて車田的に面白いのだ。

特に悲恋湖。

遠野英治さんよ…あんたはなんかもう…しょうがないよ。

例えばの話をしよう。もし…犯人たちの事件簿をギャグじゃなく、真面目に史鬼匠人や世徒ゆうき辺りに同人誌として描いてもらえばチンコがぶっ飛ぶ名作だと思う。それぐらいにHAPPYな話だ。

子供ながらに、意味も全く分からずに悲恋湖を面白いと思ったオレを褒めたい。やはり片鱗は幼少期から現れているみたいだが…。

思い出補正の作品に歳をとってから再開すると大抵は絶望する。

先日『Like @ Angel』を聞いた時に卒倒するぐらいがっかりしたが、ジャンヌは今聞いても歌詞以外は圧倒的にカッコいいと思ってしまう。

それは正当な進歩なのか、趣向の変化なのかわからないが、やっぱり過去と今が一本に繋がっていると嬉しくなる。

あの頃の僕は今も此処にいる。

生きていて良かったんだよね?

タグ: , , , ,

目安箱

言いたい事が言える世の中でありたい。

*


内容をご確認の上、よろしければ投書ください。

なお特高に見張られているので、都合の悪い内容は『なかったこと』にされる恐れがあります。

目安箱