押しピン

話は1週間と少し前に戻る…

その日、兄貴から「苺が四国にやってくる」と連絡を受けた。ファンを自称しておきながら、直前までライブの情報を知らなかったのは恥ずかしい限りなのだが、少しだけ言い訳させてもらうと、今回のツアー名がタイトルにも書いている『死國地獄巡り通夜』。まぁ…いつも通りの平常運行なんだけど、パッと見しかしないtwitterのTLでこれが流れてても気付かないって…。

実際兄貴も対バンの『首振りdools』のリツイートで知ったらしいし。

そんなわけで取り合えずライブに行こうとはなったが、問題の日にちが21日。連日の疲れから体調不良。その上バイトが入っているし、その次の土日は祭りなので朝から晩までフル活動をしないといけない。正直な事を言うと1週間と少し前だったので、バイトの休みが取れないorチケットが売り切れていたら、「どうしても行きたかったんだけど、座長ゴメンなさい。」をするつもりだった。

ところが、バイト先は「いつも頑張ってくれているから。」と急な申請を受理してくれるし、チケットは余裕で取れてしまった。

ねぇ…もう…そんだけお膳立てをしてくれるならば、土日に死が待っていようと、翌週の月曜日救急車で運ばれようと行くっきゃない!

んなわけで、金曜日猛スピードで別案件を片付け、いざ怪帰大作戦 ~死國地獄巡り通夜~ へ!!!

のはずだったんだけど、今回行くライブハウスが始めての場所でちょっと道に迷ってしまい、虫佐さんの出囃子を聞き逃す失態をしてしまう。なんかもう…本当にすいません。

それでも何とか一組目には間に合い、いよいよライブスタート。初めてのハウスなのでPAの腕前を拝見と思っていたら、いきなり初っ端のSEを間違ってしまったらしく、なんかグダグダな幕開け。一組目の『RED EARTH』さんは持ち前の芸人魂で場を盛り上げようとするのだが、どうもその必死さが裏目に出てしまった感じでちょっとグダグダ。あげくベースの音が馬鹿みたいにでかくて、中音帯を全部つぶしてしまい、ボーカル、フォークギター、サックスの音が何にも聞こえない。観客と言うよりスタッフ的目線で「コレ大丈夫か…」と心配になって会場の色んなところを回って出音のチェックとかしてしまいライブに集中できなかった。

しかも少ない客の中、彼方此方うろつきながら首をかしげていたせいか、ライブ終了後に『RED EARTH』のギターの人から「以前来てくれた方ですよね。」と勘違いされてしまった。同じようにPAの仕事に興味がある客がいるのかな~と何か変な親近感が沸いてきた。

そうそうこのライブは基本メンヘルの集いなんで、前回の記事で書いた『童貞を殺す服』は沢山いたよ。それ以外にも『チャイナドレス』に『全身タトゥー』に『セーラー服』に『ゴスロリパンク』もいた。あと『白塗り裸にオーバーオールのリヴァイ兵長』。ライブの度に思うんだが、この方々は一体何処から沸いてきているのだろう。そして普段はどんな仕事をしているんだろうととても興味が沸いてくる。でも、犬神がいなかったからか手首の包帯は少なかった気がする。

そんな感じで『RED EARTH』さんの時間は場内の雰囲気探ししていたら終わってしまった。ごめんなさい。今度はちゃんと聞きますので。

んで、二組目今回のライブを教えてくれた最大の貢献者『首振りDolls』。

ライブを見るのも二回目だし、前回のライブの後に『youtube』で復習していたからもう一曲目からノリノリ。今考えればそれを可能にしてくれたのは『RED EARTH』さんが場の空気をきちんと作ってくれたからなのかもと思えてきた。ベースの音も下がって全パートの音がしっかり聞こえるようになったし。

予定調和と言う名の期待通りのパフォーマンスに踊り狂い、早くも疲労困憊の体は限界を向かえ始めていた。

そして三組目『スキッツォイドマン』。

『RED EARTH』と同じく全く知らないバンド。それ故にある意味今回最も楽しみにしていたバンド。座長のキャスティングに外れは無いだろうし、一体どんな変態が出てくるのかな…とワクワクが止まらない。そしてついに幕が上がった。

その瞬間たぶん産卵中のウーパールーパーよりアホな顔をしていたと思う。

だってさっきまで同じ観客側で踊っていた『白塗り裸にオーバーオールのリヴァイ兵長』がベースを持ってステージに立っているんだから…。

えぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇエエえぇぇぇぇぇえええぇぇぇえええぇぇぇえええぇぇぇそんなのありなの?。嫌ね…演奏終わったバンドのメンバーが観客側に来る事は小さな箱では間々ある。だけど、ステージ前の演者がしかも目立つポジションで悶えているのなんて聞いたことすらない。もうね全てがあっけに取られた。どんなのが出てくるか楽しみにしていたら、散々目に付いていた変態が出てくるんだから。

しかもそこから始まる怒涛のMCとパフォーマンス。すげぇ!!!!!!!カッコいい!!!!!!!!!!!

もうその演出だけで最高なのにダメ押しが『スキッツォイドマン』の名に恥じない演奏なのよ。変拍子でリズムがコロコロ変わり、全く乗れない。ライブでノリノリにヘドバンしようにもそれをやらせない非常に裏切る曲。そしてそれを可能にするメンバーの演奏力の高さ。もうね…信じがたかった。

オレはギターに関してはよく分からない。だけど、あの変拍子に対応し、あれだけ楽しいベースを聞かせるベーシストと、美しいリードを刻むドラマーをオレは知らない。

未だに好きな『THE BACK HORN』もライブで目撃した事をきっかけにファンになった。あの時も「なんてカッコいいバンドなんだ…。」と思ったが、『スキッツォイドマン』は比較にならない。オレの音楽フォルダには『邦楽』と『大いなる存在』って二つがある。バクホンは前者だが、スキッツォイドマンはどう考えても後者だ。苺や八十八に匹敵する凄まじさ。

スキッツォイドマンに出会えただけで、今日来た意味があった。明日からの地獄に耐えられる。そう思った。

そしてラスト『ストロベリーソングオーケストラ』だ。

本日の目玉で、僕はコレを見に来ていた。だけどもうスキッツォイドマンでお腹一杯だった。一曲目が名前にも使わせてもらっている『狂れた死出蟲』で、もう首が引きちぎれるぐらいヘドバンするし、『テキベクナレテスエナ』や『臓物にジグソウ』なんかのコールアンドレスポンスも完璧にこなしはしたし、『切断ダリア』でバッチリXジャンプもしていたが、頭の中は『白塗り裸にオーバーオールのリヴァイ兵長』しかなかった。

んで、最後の大セッション。もうね観客側に降りてきていた苺の皆さんや名も知らぬ人達、そして『白塗り裸にオーバーオールのリヴァイ兵長』の煽りもあってテンションはマックスのまま、ライブは終了。最高だった。

そしてライブ終了後の物販の時間(ファンとの交流の時間)。

本当ならスキッツォイドマンのCDを全部買って、「最高でした!!大ファンになりました!!」と話しに行きたい所だが、残念ながら借金野郎の僕にはそれが出来ない。このライブに来るのが本当に限界だった。

兄貴が物販回って物を買ったり、話をしている光景を貧乏人は後ろから眺める事しかできなかった。ただ、兄貴もスキッツォイドマンのCDを買う事には乗り気だったので、こっそり後ろをついてスキッツォイドマンのブースに。話したいけど、話せないもどかしさでモジモジしていたら、兄貴がオレに話を振ってくれた。そしたらもう感情が爆発してしまった。

頭の線がぶち切れていたので何を話したのか良く覚えていないが、とにかく今日のライブがどれほど素晴らしかったか、そしてリズム隊の演奏の素晴らしさ何かを熱弁してしまった。興奮しすぎてとても失礼な内容だったような気がするのだが、大変優しい皆さんからサインまでいただき、『白塗り裸にオーバーオールのリヴァイ兵長』改めキャプテンKTさんとは、一緒に記念写真までとってくれた。

もうね感激しすぎて震えが止まらなかった。アレだけのパフォーマンスが出来る人間がオレなんかと同じ枠に入っているのが信じられなかった。多分…オレが写真に写ったのは10年ぶりぐらい。それぐらいの写真嫌いを超越する興奮と感動があった。良かったよ。最高だったよ。

KTさんは「Twitterやっているんで、いつでも話しかけてください。」と言ってくれたが、やっぱりオレなんかがそんな事をするのはおこがましいので、そっとフォローだけさせていただいた。

今この文はその時に購入したCDを兄貴から借りて聞きながら書いている。ライブが凄くても音源がしょぼいバンドは正直沢山ある。だけどスキッツォイドマンは全然違う。ライブも凄まじいが音源も凄まじい。一曲単位で聞くとノリノリパンクなんだが、CD単位で聞くと一曲のプログレになる。演奏ももちろんオレの大好きなライブとCDが変わらないタイプで心地よい。

いやはや…とてつもない出会いをしてしまったよ。

とりあえず次のミニアルバムの購入は絶対として、その発売ライブに行こうかどうか本気で悩んでいる。行ったら絶対に楽しいのは間違いないが、お金も時間もないのも事実。今回は来てくれたから次回はこちらが赴かなければとも思っている。とにかくもうちょっと考えて、判断します。

カリオストロの城のとっつぁんじゃないが、『苺楽団を追っかけていたら、とんでもない物を見つけてしまった。どうしよう…』って感じ。

あぁ…音楽って良いですね。

最高の時間を。最高の出会いをありがとう。

…よだんだが、なんとか土曜日、日曜日を生き抜きました。絶望的にしんどかった…。

最後に布教しておこう。

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