押しピン

自論であって、多分間違いない事実なんだろうけど、『バカは帰ってくる』。

田舎者はさ…必ず一度は都会に出て行く。そしてある程度の歳、もしくは結婚などを境に結局田舎に帰ってくる。

頭の良い人間はそのまま都会に住みつくが、バカは一人で生きていけないから、家族を含めて人の助けがある田舎に戻ってきてしまうのよ。

ちょうど今のオレの年代ってのは、そう言ったバカが返ってくる歳なんだろうな。

…今年の秋…同級生に6人にあった。

もちろん普段から付き合いのある人達を除いて6人だ。確か60人しかいない同級生の内の6人。かなりの確率。可笑しいよな…これまで一人も会う事が無かったのに今年に限って6人だ。しかもその大半が子連れで、1人は水商売だった。

…大変だよ。…平和だよ。

何かさ…昔は自分の不幸に涙した物だが、回りを見ても幸せが見えない。皆等しく地獄と闘いながら生きているようだ。

僕は無理だった。だからこそ、貴方達の平和を願おう。

未来に幸あれ。

 

はてさて

その出会った同級生の中に一人…オレの人生を大きく変えた人がいた。11歳の時に出会った初恋の人。彼女もまたAである。

股間に毛が生える前。ちんこから白い液がドピュドピュ出る前。女って物がなんなのかまだわかっていなかった時代の話。

今思えばさ…孕ませたいとか、胸を切り落としたいとか、そんな感情はなかった。なぜオレは彼女の事を追っていたのだろう?今では全くわからないだけど、ただ彼女の事は割と本気で好きだったんだ。

まぁ…その…なんだ…理解や感情を差し置いた男として本能だったのだろう。多分。

初恋ってのは悲惨な終わり方をするって相場が決まっているらしいが、オレのこの初恋も大概凄惨な終わり方をする。大抵の黒歴史を笑って人に話すオレでもこの一件に関しては、今までも、そしてこれからも人に話す事は一度もないだろう。ただ、あまりにも閲覧者が多かったせいで知っている人は沢山いるんだけどね…。おそらく今年会った6人は当事者を含めて全員知っていたはずだし。

何があったかは書かない。だけど、結果だけ書くと彼女はオレの社会的立場を守る為に”なかったこと”と言う回答を取ってくれた。それにどれだけ助けられたかわからない。あの当時のオレの精神年齢が3歳なら、彼女はすでに二十歳を超えていたのだろう。

オレはバカである。そんな馬鹿でも彼女の取った行動の真意はわかっていた。だけどさ…わかっていたからこそ怖かった。彼女はそれ以後も卒業まで、以前と変わらず”クラスの一人”として僕に接してくれてはいたが、僕から彼女に会話をする事は一度もなかった。突きつけられる真実から逃げ続けていたのだ。

それでもさ…女々しいオレは中学以降もずっと彼女のストーキングをしていた。彼女の家も、祖父母の家も、電話番号も全て知っていたし、彼女の両親とは付き合いがあったからそれらは容易な事だった。おそらく彼女がオレを認識した事はなくとも、実は卒業以後もオレは何度も彼女と会っている。彼女の姿を目撃する旅に心の何処かでエロゲ的展開を期待していたんだ。

もちろんそんな事が起こるはずもなく、彼女が光り輝くほどに、僕はどんどんどんどん淀みに落ちて行った。

そこから先の話は、今まで散々書いて来たので割愛するが、僕はもう這い上がれない所まで行ってしまった。今ではもうあの時二人が席を並べて授業を受けていたのが信じられないほどに。

思い出は何度も何度も夢と言う形で現れ、朝の現実がそれらを全てを奪い去っていく。

私生活が忙しくなり、彼女のストーキングからも手を引いて幾年。もう自分から彼女の家の周りをうろつく事はないだろうと思っていた。しかし先週、ちょっとしたイレギュラーから僕は彼女の家を訪ねる事になってしまった。

もちろん応対してくれたのは彼女の両親なのだが、その背後にオレは赤子を抱く彼女の姿をはっきりと目撃してしまった。無駄に子育てに携わった経験上わかる。アレは新生児。おそらく出産のために実家に帰ってきているのだろう。

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約20年…色々あった。

星月まゆらが引退し、小倉優子が結婚し、離婚した。

声優の恋愛発覚で発狂する人間をオレは一ミクロンも理解できない。好きだった人が望んだ未来を応援する事もできないようで、人を好きになるな。

子育てに正解はありません。頑張って育ててもこんな息子も出来上がってしまいます。

まぁ…なんだ頑張れよ。

あんたが実家に帰省した時に、子供が走り回れる環境をあんたの両親共々何とか残しておくからさ。

笑える未来を繋いでいくよ。

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目安箱

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目安箱